ディテール:マグネットボード(とミキサー)
キッチンワークスペース部分
スタジオ部分
メモなどを留めておくマグネットボードが欲しかった.当初は既製品で探したが,結局造作にした.とはいえ,つくりは簡単なものだ.階段用の鉄板のあまりを四角く切って塗装し,壁からすこし浮かせて取り付けた.コストもかからずシンプルでカッコよく機能的なのでお勧めだ.
ついでなのでMackieのミキサーONYX820iについてもすこし紹介しておく.
ぱっと見はなんの変哲もないシンプルな8chミキサーだが,三つ特徴がある.ひとつは使いやすいということ.もうひとつはマイクのプリアンプが優秀ということ.最後に,デジタルオーディオインターフェースが内蔵されていること.ファイヤーワイヤー(IEEE1394)*1一本でパソコンとつなぐだけで8chマルチトラックレコーディングが可能になる*2.あとは強いて言えば機能や性能の割りに小さく値段もそこそこだということだろうか.こうして考えると,ターゲットのコンシューマーははっきりしている.機材にそれなりにこだわりがありながらも「いい線」で区切りを付けたいようなユーザーに向けられた商品だろう.実際に,引退したレコーディングエンジニアが趣味で自宅に簡易なスタジオを作る際などに人気があると聞く.
自分の使い方としては,入力と出力の一元化というミキサー本来の使い方だ.ギター,ベース,キーボード,パソコン音声,プレイステーションの出力*3をすべてまとめてFOSTEXのパワードモニター経由で鳴らしている.こうすれば,パソコン用のスピーカーやギターアンプ,キーボードアンプなどがすべて要らなくなる.出力をモニタースピーカー一つに集約できる*4し,入力に関しても使う機材を変えるたびにいちいち配線を繋ぎなおさなくてもよいのでそれだけでも便利だ.
パワードモニターまではXLRバランス出力で配線を引き回せる.XLRは距離や外部ノイズに強い規格なので,やろうと思えばケーブルを10m以上ひっぱって部屋の対角にモニタースピーカーを持ってくることも可能だ.通常のRCAやスピーカーケーブルではそうはいかない.
配線がそのままではごちゃつくので,デスクに三箇所ほど穴を開けてそこから裏通ししてある.写真でも,黄色い電源タップとミキサーの間に配線の束が消えていくさまが写っているのが分かるかと思う.机の背面で配線を保持するためには市販の配線トレー*5を利用した.これは今思えばモノのわりに結構高かったので,合板なんかで自作しても良かったかもしれない.