姉と同い年の
ピアノを買った。知人の伝で、譲っていただいたもの。
サビやホコリはあるが、まだキレイな方だろう。
弦はこんな感じ。わずかにサビが来ている。ホコリを払う。
ペダルも磨いた。
なぜか分からないが、だんだんマジになってきて…。
激しい赤錆にやられていた鍵の真鍮口金も磨いてきれいになった。
もう止まらない~。下前板を外して響板もチェック。スプルースの無垢板のようだ。ごく僅かにカビ、シミがあるがニスを再塗装するほどではないだろう。
底板のカビとシミはまあまあ。ここを削るには、ピアノを倒して底を外さないといけないので、見なかったことにする。
上前板を外して…。
アクション一式を外す。
塗装面も真鍮の金物もすべてコンパウンドで磨く。
この時代のYAMAHAは、フランジコードが切れる仕様なのだそうだ。幸い、うちのは今の所一本も切れていない。時間の問題といった感じの黄ばみだけど。
ブライドルテープも切れる仕様らしいが、ひとまず大丈夫。
ハンマーなどのフェルトはまあまあ。外装にも鍵盤にも大した傷がないので、あんまり弾かれていなかったのかもしれない。
弦。若干サビが来ている。まあしかたがないだろう。ピンも磨く。
鍵盤。と行きたいところだが、鍵盤抑えを留めているネジが錆びて外れない。
半信半疑でこれを購入。
すると…。
「フハハハ、すばらしい力だ…ッ!」(だんだんおかしなテンションになってきている)
でも、ステンレスなのに錆びるってどうなんだ。まわりにもらいサビするような金属もないのに。四十年ものあいだ木に埋まってたらしかたがないんだろうか。
ようやく鍵盤。ここに限った話ではないが、全体に若干カビている。鍵盤はアクリル。
ヤスリがけ。
まあまあキレイになった。メイプルとパイン(かなにか)の複合素材でできている。すり減る場所は硬いメイプル、そうでない場所は軽い針葉樹ということなのだろうか。
もとに戻して掃除。ある程度の湿度管理は必要だろう。
というわけでただの分解掃除だけで二十時間くらいかかったけれど、アップライトピアノの構造と名称にだいぶ詳しくなった。パーツが多すぎるんだよな、ピアノは。鍵盤一つ磨くのに五分だとしても、八十八倍かかるから……。弦なんて二百以上だし。
で、チューニングハンマーを買おうか結構悩んでいます。やめといたほうが良いんだろうなあ。
おまけ↓
- 作者: T.E.カーハート,Thad E. Carhart,村松潔
- 出版社/メーカー: 新潮社
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この本を読んでから、自分のピアノを持たないでいようと思うことは難しい。
Piano Manual: Buying, Using and Maintaining a Piano
- 作者: John Bishop,Graham Barker
- 出版社/メーカー: Haynes Publishing UK
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なんか日本語版が高すぎるので。届かないうちに掃除は終わってしまった。
Meissner's Modern Practical System of Tuning the Piano Forte
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これもまだ届かない……。
最後に演奏動画でもアップしようかと思ったけれど、いつのまにかhatenaの動画サービスが終わっていた。
まあともかく、この時代の131cmフルサイズはアップライトとしては相当良い音しますね。グランフィール付けたいなあ。