イケア・ハッキングその2:PAXのパーツをビルトインクローゼットに組み込む
イケア・ハッキングその1はこちら.
ハイブリッド・クローゼット
ビルトインクローゼットは高価だ.そこでフレーム部分だけを廉価な建材で造作ビルトインにして,パーツはイケアのPAXシリーズのものを流用することを考えた.
フレーム部分はシナ合板で大工工事とした.フレームも含めてPAX全体をビルトイン「風」にするよりは収まりが綺麗だ.さらにフレームが直接壁に固定されているので,地震などでも倒れない.
高さ方向は自由なので,一方は天井までのフルハイト,もう一方はあえて空間をあけた.おかげで,ベッドから見た時に「ヌケ」があり圧迫感が少ない.
その「ヌケ」の部分に間接照明が入っている.LEDの間接照明用ラインライトは現状の技術では調光できない!ここは従来式にしてでも調光対応にしたら良かった.
現地調査
ダボ穴のピッチや直径は,あらかじめイケアに偵察に行って測定した数字にしたがってあらかじめ開けてある.後ほど補足で具体的な数字も載せておくが,イケアはときどき規格を変えることがあるので,この記事を参考にされる方は必ずそのときに売っている現物を確認してサイズをご自信で測ることをお勧めする.
さらにいうと,こういった規格ものとの兼ね合いはときにシビアなので,普通は工務店が嫌がってやってくれない.実際に我が家でも,一部PAXパーツに対して造作フレームの幅が1-2mmほど足りず入らないところがあった.適宜パーツを削って対応した.
できあがり
反対から見たところ.以前から使っていた鏡をとりあえず置いてみた
ガラスがはめ込まれたトップが売っている.開けなくても中が見えるし,棚の上部にに置いた忘れられがちなものも下から透けて見えるので便利だ.左右のマルチフックはベアリング入りの稼動システムが組み込まれていて引き出せる.PAXのパーツは値段の割に結構しっかり作ってあるものが多い.
ハンガーパイプやズボンハンガーも引き出せる
俯瞰図
おまけ
施工時の寸法メモを発見したので転載しておく.
採用規格
我が家が採用したのは下記の3種類.これでおとな二人分(靴,コート除く*1).
W100cmD58cmタイプx2
W100D35タイプ x2
W50D35タイプx1
幅 ちょうどで施工のこと
施工上大事な数字は下線をひいた.
幅100cmタイプは内内96.2cm
幅50cmタイプは内内46.2cm
奥行き あまり重要でない 1-2cm程度大きくても問題ない
奥行き58cmタイプは内内58.0cm
奥行き35cmタイプは内内35.0cm
ダボ穴
ダボ穴縦のインターバル 3.2mmピッチ(共通
ダボ穴横のインターバル かなり正確を要す
(まとめて全体が数mmずれる分にはかまわない)
奥行き58cmタイプ 3列
奥の壁からそれぞれ穴芯まで 2.5cm 25.1cm 55.1cm
つまりそれぞれのインターバルは22.6cm 30.0cm
奥行き35cmタイプ
〃2.3cm 32.3cm
つまりインターバルは30.0cm
固定方法
ネジで直止め
もしくは適宜ガイドの部品がつく↓
買い出し
買い出しにはオープンカー*2がお勧めです.いくらでも乗ります.
組み立て
DIY可能ですが,イケアの製品全般に言えることとしてドリルドライバーなどがあると早いです.二本あるととても楽.