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羊飼いたちの休日

全力で家を建てるブログ

うつむいて考える差異と反復

コンクリート洗い出し 一階部分の玄関とふれあいコーナーは,コンクリート洗い出しの仕上げになった.一般的な和風建築などに使われる玉砂利洗い出し(google画像検索リンク)と比べると,かなりラフな仕上がりだ.当初は正直なところ,ちょっと仕事が粗いか…

透明な家具と地鎮祭

話は突然さかのぼるが,今日は地鎮祭の話の続きをしよう. <a href="http://holidayforpans.hatenablog.com/entry/2014/09/21/222618" data-mce-href="http://holidayforpans.hatenablog.com/entry/2014/09/21/222618">トム・ジョビンと地鎮祭――三十代…

ディテール:伝声管

忘れられかけたもの 「潜水艦についててさ,ほらパイプを通って声が聞こえるアレをつけたい,ラピュタにも出てくるアレ」 基本設計のかなり最初のころに冗談半分で建築家に伝えた.すると,彼も話に乗ってくれた. その後プランが何度も変わったり減額調整が…

ディテール:タンポポマット

(c) mashow ○○が似合う家 家を建てようと思ってすぐのころ「○○が似合う家」というお題について考えていた.結論をまずいうと,その○○にあてはまるモノは……「あれ」だ.「あれ」というのは,だれしもがどこかで一度は見たことがあるような,とくに変哲のないマッ…

ディテール:モローズの木製サッシのこと

もしこの家に魅力というものがあるのだとすれば,その何割かはモローズ製の木製サッシによって担保されているといっても過言ではない.強くかつやわらかいその存在感のおかげで,我が家は不思議な魅力を放っている. (c) mashow モローズという会社は,諸橋…

けんちくか・この不思議な存在(その二)

前回の内容を踏まえて,さらに考えてみます. 常識という名の思考停止 建築家の石山修武は著書「笑う住宅」にこう書いた. 「あるだけの知恵をふりしぼり,あるだけのつてをたどり,あるだけの体験と情熱を注ぎ込んでやっと出発点に立てるくらいのものなのだ…

けんちくか・この不思議な存在(その一)

現実世界の我が家は,竣工目前である.これまで一年以上にわたって施主として建築家と関わりながら家作りを進めてきた.その経験のなかで,建築家という存在とはどういったものであるのか時折考えてきた. 「建築家って,いったいなんだろう……?」 ある作家…

町屋,長屋そして我が家

採用案について書くよ これは,あんなことやこんなことも考えたが結局こうなったという記事である.どうなったか? まず結論からいうと,こうなった. 一階 二階 三階 え? シンプルで地味.ただの四角い家に見える.けれども,この家の生い立ちはもうすこし…

トム・ジョビンと地鎮祭――三十代の苦しさについて

■ブラジル一の作曲家と建築 ブラジルで一番有名な作曲家といえばジョビンだ.名前を全て書くとAntônio Carlos Brasileiro de Almeida Jobimとなる.とりあえず,名前がとても長い. 長いのは名前だけではない.彼の作曲リストも同じだ.というわけで,信じら…

土地に寄り添う

建築家は,打ち合わせの中でいくつかのコンセプトを僕たちに提示した.それらの案の中に,面白いものが沢山あったのは事実だ.だが時としてそれは,素人の僕の目にはいささかコンセプチュアルに過ぎると写ることもあった. まあそうだとしても,それらの案は…

都市に住むということ

都心に住むってどういうことだろうかと最近良く考える. 都市の住宅というものは,周囲の景観が確保されないのがふつうだ.周囲を見渡しても,空をゆきかう電線,醜い吹きつけの壁,デザインされていないコンクリート・アルミニウム・プラスチックの集合体か…

僕らの世代,僕らの年代

もしくは,いかにしてその建築家は選ばれずして選ばれたのかということについて. ---- 家を作ることは難しい.そして,誰もが失敗を恐れている.けれど,実際に家を建てるためには,そういった不安を真正面から覗きこんでみることも必要なのかもしれない. …

大きな愛

今のプランに決まるまで,沢山の案が建築家によって提示された.それぞれにまったく違う内容でいながら,極めて均衡したレベルで拮抗するようなプランが複数提示された.どれかひとつには決めがたい. こうした設計プラン群というものは,同じ土地という母体…